株式と国債、社債の3つ。
市場金利>社債のクーポン利率の場合は、社債の時価は下がる。
当社は、売買目的有価証券として保有する目的で、B社株式(1株100円)を10株購入し、購入手数料20円を合わせた1020円を現金で支払った。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 売買目的有価証券 [資産+] |
1020 | 現金 [資産ー] |
1020 |
付随費用を取得原価に含める点は、棚卸資産や有形固定資産の取得と同じ。
上記のB社株式(取得原価1,020円)を、1050円で売却し現金を受け取った。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
1050 | 売買目的有価証券 [資産ー] |
1020 |
| 有価証券売却益 [収益+] |
30 |
売却した有価証券の保有目的によって、売却損益の勘定科目は変化する
| 保有目的 | 売却益の勘定科目(収益) | 売却損の勘定科目(費用) |
|---|---|---|
| 売買目的有価証券 | 有価証券売却益 | 価証券売却損 |
| その他有価証券 | 投資有価証券売却益 | 投資有価証券売却損 |
手数料が100円かかる場合は下記2パターンのどちらかで処理する。
<有価証券売却損益と相殺>
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
950 | 売買目的有価証券 [資産ー] |
1020 |
| 有価証券売却損 | 70 |
<支払い手数料として計上>
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
950 | 売買目的有価証券 [資産ー] |
1020 |
| 支払手数料 | 100 | 有価証券売却益 [収益+] |
30 |
2回以上に渡って取得した場合の売却原価の算定
B社株式5株を1株当たり200円で売却し現金で受け取った。B社株式は過去に2回にわたって取得。
第1回取得:20株(@120円) 第2回取得:10株(180円) 合計:30株(@140円)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
1,000 | 売買目的有価証券 [資産ー] |
700 |
| 有価証券売却益 [収益+] |
300 |
公社債
1口当たりの額面金額は100円。
(1)A社は、B社が発行した社債(額面金額300,000円)を1口100円につき96円で購入し、手数料1,000円とともに現金で支払った。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 売買目的有価証券 [資産+] |
289,000 | 現金 [資産ー] |
289,000 |
(2)A社は、保有するB社社債のすべてをC社に売却した。売却金額は1口95円であり、代金は現金で受け取った(手数料はなし)。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
285,000 | 売買目的有価証券 [資産ー] |
289,000 |
| 有価証券売却損 | 4,000 |
株式について、配当金領収証100円が送付されてきた。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
100 | 受取配当金 [収益+] |
100 |
保有するB社社債について、利札100円の利払日が到来した。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
100 | 有価証券利息 [収益+] |
100 |
公社債の売買を利払日以外で行う場合
保有するB社社債について、利札100円の利払日が到来した。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
| 現金 [資産+] |
100 | 有価証券利息 [収益+] |
100 |